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物流には、世界を変える力がある。
物流はどんどん進化し、求められる役割も変わっていく。
でもどんなに時代が変わっても、変わらないものがある。
それは、物流という仕事のやりがいや面白さだ。

かつて胡椒は、金と同じ価値があったという。
食料の長期保存に役立つ胡椒は、中世ヨーロッパで重宝され、
産地が遠く離れていため、希少価値が高かったのだ。
そこに物流が発達し、世界の地図は大きく塗り替えられた。

物流には、力がある。
需要のあるところに必要なものを届け、
人々の生活を豊かにする力が。世界を変える力が。

いま、物流会社は激動の中にある。
ECの発展、フードデリバリー競争、
いわば第二の大航海時代。
そんな物流業界のいまを見てみよう。
1.変わる物流のカタチ
運ぶだけが物流じゃない。
「物流」と言うと、トラックによる「輸配送」を思い浮かべる人は多いと思いますが、物流は「Physical Distribution=物的流通」の略で、輸配送、荷役、保管、梱包・包装、流通加工、情報管理という活動の全体を指します。その中心にあるのが物流施設であり、人(作業スタッフ)、機械(マテハン機器)、コンピュータ(情報システム)を動かし、これらの機能を満たしています。中でも「流通加工」は、お客様に代わってラベル貼り、値札・タグ付け、詰め合わせ、封入、組み立て、カッティングなどを行う作業です。市場の変化にタイムリーに対応できるよう、物流施設がカバーする作業範囲は年々拡大傾向にあります。
物流の6大機能
物流とは、輸配送、荷役、保管、梱包・包装、流通加工、情報管理という活動の全体を指し、これらを物流の6大機能と呼ぶ。
01
[輸配送]
モノを目的地まで
運ぶ
01
[荷役]
モノを移動する
01
[保管]
モノをためておく
01
[梱包・包装]
モノを破損・汚れから守る
01
[流通加工]
モノを要望に応じて
加工する
01
[情報管理]
モノの動きや数を
把握する
2.変わる作業のカタチ
人とロボットの協働作業が進展。
保管スペースからモノを取り出すことを「ピッキング」と言い、人手で処理するのが一般的です。大量のオーダーに対応するには数多くの作業スタッフを要します。コストがかかるピッキング作業の生産性を高めるために、近年ではロボットを使った試みも始まっています。
千葉県内の大手コンビニエンスストアに常温品を届ける
佐倉配送センター(南総通運)

ランプの点灯と数字で
ピッキングするモノをお知らせ。

1個単位のバラピッキングで活用されるのがデジタルピッキングです。ランプや表示器が知らせてくれるモノを取り出すだけで済むため、人的ミスを減らせます。出荷データをもとに作業動線が短くなるように商品が配置されるため、作業効率が高まりコスト削減を実現できます。

輸入メーカーの車両パーツを一手に保管、全国発送する
RDC印西(南総通運)

自動搬送機で大型倉庫内を
らくらく搬送。

大型倉庫のピッキングで活用されるのが自動搬送機です。カートを引いて長い距離を歩く必要がなくなり、運搬の手間や時間を省けます。RDC印西ではピッキングしたモノを載せたカートを仕分け場まで運ぶのに自動搬送機が利用されています。

3.変わる施設のカタチ
物流は1施設からひとつのまちへ。
複数の物流施設が集積した
新たなまちづくりが進んでいます。
広大な敷地に複数の物流施設を集積させ、開発地一体を新たなまちとして様々な機能を充実させていく試みが始まっています。生活に欠かせないコンビニなどの物販店や飲食店、保育施設やトレーニング施設、オフィスや研究施設が併設する、物流タウン構想です。こうした複合型施設の開発に、地方自治体も大きな期待を寄せています。雇用の創出とともに新たな賑わいが生まれ、免震・耐震構造の物流施設は防災面でも期待されています。
RDC印西が入居する
グッドマンビジネスパーク
レストラン、カフェ、託児所、店舗、フィットネスセンターなどが併設。緑や広場などの憩いの場も配置され、働く人々の利便性が保たれた理想の生活空間がひろがっています。